司法書士 尾花 健介 こんにちは！枚方の司法書士 尾花健介です。
もちろん枚方だけでなく、寝屋川市、香里園、樟葉、守口市、門真市、四条畷市、東大阪市など、枚方を中心とした関西全域に対応している司法書士として活動しております。
さて、ここでは相続税申告が必要な不動産相続が発生した場合についてお話をさせていただきます。
相続税申告の必要性については相続税の基礎控除額として、３０００万円＋法定相続人の数×６００万円という基準が設けられてはいるのですが…、
案外、相続の発生したご家庭によっては、被相続人が自宅不動産以外にも預貯金を数千万円ほど持っていたり、予想に反して土地の価格が値下がりしていなかった場合などで、簡単に超えてしまってしまう場合もあります。
とは言え、相続税の事が分からないからといって、凍結した預貯金手続きや、不動産名義変更を放置しておくわけにもいきません。
そのために、相続手続きを一括して任せることができる事務所探される方などで、当事務所にご相談にこられる方も多くいらっしゃいます。
ここでは相続税の申告も視野にいれた手続きを例に、お話を進めていきます。
1.最初に相続税申告の必要性があるか判断する。
実際問題、相続税の申告の有無にかかわらず、相続手続きを進めるためには、最初の方針決定が重要になります。
相続財産全体の調査として、不動産や預貯金だけでなく、債務調査を含めどういった手続きが必要になるのか？
その先の相続税申告まで、クリアしなければならない課題があるかなど、相続発生の初期の段階で、一通りの全体像を把握しておかなければいけません。
特に期限付きの手続き（相続放棄、準確定申告、相続税申告）に関しては、期限を過ぎてしまうことで、手続き自体ができなくなったり、税金面で不利になる可能性もあるので注意が必要です。
当事務所であれば、不動産の土地路線価を調べる段階や、預貯金や生命保険の残高証明を取るなか等で、相続税申告が必要な規模であるかどうかの判断が見えてくるので、事案の規模によっては手続きの最初の時点から、税理士と一緒に進めていくことがあります。
2.遺産分割協議の内容次第で税金の納付額に影響がある
相続税申告についての詳しい部分は提携先の税理士に説明を委ねることになるのですが、遺産分割協議の内容によって特例や控除が使えるかどうか決まる場合があります。
その為、遺産分割協議書作成前の段階で、税理士に分割内容を確認をしておくことが重要です。
ご夫婦間で発生した相続であり、その相続不動産に母親が自宅で同居しているならば、小規模宅地の特例を使える可能性があります。
基礎控除額を超える相続事案について路線価を確認したところ、小規模宅地の特例を使えば相続税がかからない状態となる場合であれば、税理士にも確認のうえ、最初の相続で息子・娘世代に相続登記をするのではなく、『母親が自宅不動産を相続する内容で遺産分割協議を進めてはみてはいかがでしょう？』と、アドバイスをさせていただくことが出来ます。
【※なお、この場合は二次相続で母親から、 息子・娘世代へ発生する二回目の相続登記が必要になります】
3.相続税申告がある場合の提携先税理士への引継ぎ
また、上記の例とは別に、最初の面談の段階から、すぐに相続税の申告が必要な判断が可能な場合は、二回目の打ち合わせの等で、税理士にも当事務所へ来てもらうことがあります。
相続税申告についてのお話の部分を税理士にしてもらい、司法書士が実施する、遺産分割協議書作成と登記申請、金融機関手続き等合わせて手続き全体を進めていくことになります。
税理士を介する手続きになる場合は、ほとんどのケースで不動産登記関係の相続手続きだけでなく、預貯金や生命保険の手続きが介される状況も多いので、ご依頼を受けてからから約４ヶ月～５か月近くかかる場合も多いですが、この点、手続きの初手で他士業と情報共有できる事務所であれば、この時間的なロスはかなり減らせます。
相続手続きを進める事務所にて、税理士についてもまとめて同じところ（提携がある）に依頼をした方がいいのは、書類の使いまわしもでるため、依頼者様にとっても面倒や手間を減らせるからです。
まとめ
今回の記事は、 相続税の申告も視野にいれた手続きの流れについて紹介させていただきました。
上記のとおり、 相続税の申告が必要になりそうな相続のケースでは、ほとんどの場合で不動産登記関係の相続手続きに始まり、その他の預貯金や生命保険の手続きが発生している場合が多いです。
そのために、税理士に正確な財産情報や相続手続きの全体像を引き継ぐためにも、相続手続きについて総合的な対応ができる、司法書士事務所に依頼する必要があります。
当事務所に来ていただければ、お話をじっくり聞いて、専門家との連携により全ての手続きを一括サポートさせていただきます。
税金の対策まで視野に入れた、相続不動産の売却処分（換価分割）などをご検討なら、当事務所まで是非ご相談ください。⇒不動産相続 相続登記お任せプラン 相続の開始から売却までのご相談にも対応いたしております。
なお、相続や遺言のことをもっと詳しく知りたいという方は、下記の“総まとめページ”の用意もありますので、是非ご参考になさって下さい。
