― 多くの相談事例から見えてきた「やってはいけない判断」 ―
相続は「一生に何度も経験するもの」ではありません。
そのため、多くの方が同じポイントでつまずき、同じ失敗を繰り返しています。
ここでは、司法書士として実際に多くの相談を受けてきた中で見えてきた
**「相続で失敗する人の共通点」**を整理します。
共通点①「まだ揉めていないから大丈夫」と思っている
相続で最も多い誤解が
**「家族仲がいいから問題ない」**という考えです。
しかし実際には、
- 手続きの負担
- お金の話
- 将来の不安
が重なることで、
相続開始後に初めて感情が衝突するケースが非常に多くあります。
▶ 揉めてから動くのでは遅い
▶ 揉める前に整理することが重要
共通点② 相続登記や遺産承継を「後回し」にしている
「忙しいから」「今は困っていないから」と
相続手続きを先送りにする方は少なくありません。
しかし、
- 相続登記は義務化されている
- 放置すると相続人が増える(数次相続)
- 手続き難易度と費用が一気に上がる
という現実があります。
▶ 相続は時間が経つほど不利になります。
共通点③ 財産を正確に把握しないまま話し合いを始める
相続財産には、
- 不動産
- 預貯金
- 有価証券
- 保険
- 負債
などが含まれます。
これらを整理しないまま話し合いを始めると、
- 「そんな財産があるとは知らなかった」
- 「後出しされた」
といった不信感につながります。
▶ 財産調査は、相続の土台です。
共通点④ 手続きを「一部だけ」進めて安心してしまう
よくあるのが、
- 不動産の名義だけ変更した
- 預金だけ解約した
といった部分対応です。
相続は本来、
全体を一体として設計する必要がある手続きです。
▶ 一部対応は、後のトラブルの原因になります。
共通点⑤ 専門家に相談するタイミングが遅い
「自分でできそう」「もう少し様子を見よう」と考え、
結果的に手続きが止まってしまうケースは非常に多いです。
実際には、
- 途中案件
- 放置案件
- トラブル案件
ほど、専門家の介入価値が高くなります。
▶ 早すぎる相談はありません。遅すぎる相談はあります。
共通点⑥ 費用だけで判断してしまう
「できるだけ安く済ませたい」という気持ちは自然ですが、
- 二度手間
- 手続きのやり直し
- 家族関係の悪化
といった見えないコストが発生することがあります。
▶ 相続は「費用」ではなく「リスク」で考える必要があります。
共通点⑦ 相続を「法律の問題」だと思っている
相続は法律手続きであると同時に、
人間関係・感情の問題です。
書類だけ整えても、
- 気持ちの整理
- 説明の仕方
- 第三者の視点
が欠けると、話し合いはうまく進みません。
▶ 専門家は「書類」だけでなく「交通整理役」でもあります。
まとめ|失敗しない人が最初にやっていること
相続で失敗しない人に共通しているのは、
**「早い段階で全体像を把握している」**という点です。
- 相続人の整理
- 財産の把握
- 手続きの流れの理解
- 専門家への相談
これらを早めに行うことで、
相続は「大きなトラブル」ではなく「整理できる手続き」になります。
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相続手続きを進める前に、
**「相続で失敗しないチェックリスト(無料PDF)」**で
ご自身の状況を一度確認してみてください。
✓が複数付く場合は、早めの相談が安心です。
相続・遺産整理の手続は、相続人・遺産を確定する作業から始まり、遺産分割協議を経て、遺産の種類ごとに面倒な名義書換が必要です。
相続税の申告・納付には期限が設けられており、遺産分割協議が期限に間に合わないと、税金の控除などの恩恵が受けられなくなるリスクがあります。
また、現時点での相続人がお亡くなりになると、さらに相続人が増え、分割協議がまとまり難くなり相続手続きにかかる費用も高くなります。
なるべく早くに相続手続なさることをオススメ致します。相続手続全体の流れ、手続き全体が気になる方は、是非、次のページもご覧ください。
その他、相続や遺言のことをもっと詳しく知りたいという方は、下記の“総まとめページ”の用意もありますので、是非ご参考になさって下さい。
